エコーはほどほどに!カラオケも、頭の中も―その2―

エコーの強弱は、生まれつき決まっているわけじゃない

前の記事で、
「過去の音を、今のカラオケに重ねない」
という話を書いた。

でも、こう思った人もいるかもしれない。

「分かるけどさ、
そもそもエコーが強く出ちゃう体質なんだよ」

それ、半分正しい。


身体のエコー調整には、
生まれつきの差がある。

神経が敏感だったり、
記憶が残りやすかったり、
刺激が減衰しにくかったり。

これは、
ある程度DNAの影響を受けている。

同じ出来事があっても、

  • すぐ流せる人
  • 何度も思い出してしまう人

がいるのは、そのせいだ。


でも。

エコーの「長さ」や「癖」まで、
DNAで決まっているわけじゃない。


身体がエコーを残すのは、
性格の問題じゃない。

理由は一つ。

「これは、まだ安全か分からない」

そう判断しているだけ。

失敗したとき、
怒られたとき、
恥をかいたとき。

そのあとに、

  • ちゃんと戻れたか
  • 助けてもらえたか
  • 放っておかれなかったか

ここで身体は学習する。


「外しても、まあ大丈夫だった」

この体験があると、
エコーは自然に減衰する。

逆に、

「外したら終わり」
「次はない」

そう感じる体験が重なると、
身体はエコーを長く残す。

次に備えようとするからだ。


だから、
過去を何度も反芻してしまう人は、

  • 弱いわけでも
  • 執念深いわけでも
  • 性格が悪いわけでもない

ただ、

身体が、まだ警戒を解いていないだけ


大事なのは、
思考で納得することじゃない。

「もう大丈夫だよ」
と自分に言い聞かせることでもない。

必要なのは、
今この瞬間の体験だ。


今、歌っている曲を歌って、
少し外しても、
ちゃんと次に進めた。

今、話している相手と、
ぎこちなくなっても、
会話が続いた。

今、何かに集中して、
途中で失敗しても、
世界が終わらなかった。


この「大丈夫だった」が積み重なると、
身体は学習し直す。

エコーは、
少しずつ短くなる。


つまり。

エコーは
生まれつきゼロにはならない。

でも、

今もリアルタイムで、
調整され続けている。


だから、
今日もやることは同じだ。

  • 今の一曲を歌う
  • 外しても、引きずらない
  • 過去の音が流れてきたら、保留

「今はこの一曲を歌い切ろう」

それだけでいい。


エコーは、ほどほどに。

カラオケも、
頭の中も。

そして、
その調整は、
もう始まっている。

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