エコーはほどほどに!カラオケも、頭の中も―その3―

もし、周りの人が「エコー調整」で苦しんでいたら

過去のことを何度も思い出してしまう人。
失敗や後悔を反芻して、
今この瞬間が苦しくなっている人。

もし、そんな人が身近にいたら。
(あるいは、昔の自分がそうだったら)

「どうにかしてあげたい」と思う反面、
何を言えばいいのか分からなくなることがある。


まず、言わない方がいいこと

これは分かりやすい。

  • 「気にしすぎだよ」
  • 「もう終わったことじゃん」
  • 「前向きに考えよう」
  • 「考えなければいい」

これらは全部、
エコーを止めようとしている言葉だ。

でも、
エコーは意志で止まらない。

むしろ
「止めなきゃ」と言われるほど、
身体は警戒を強める。


じゃあ、何を言えばいい?

ポイントは一つ。

エコーを消そうとしないで、
「今ここ」を一緒に保つこと。


① いちばん安全な声かけ

「今、ここにいるよ」

  • 解決しない
  • 評価しない
  • 正さない

ただ、
「今」を共有する。

エコーは
「まだ危険かも」というサインだから、
安全が伝わると自然に弱まる


② 過去に触れない声かけ

「今、何か飲む?」
「ちょっと外の空気吸う?」

これ、すごく効く。

理由は単純で、
身体を現在に戻すから。

言葉で説得しなくていい。


③ 否定も肯定もしない一言

「そう感じるの、自然だと思うよ」

  • 正しいとも言わない
  • 間違ってるとも言わない

ただ、
反応そのものを肯定する

これだけで
エコーの反射壁が一段下がる。


④ どうしても言葉を添えるなら

「今は、この一曲を歌う時間だね」

カラオケの比喩を知っている相手なら、
この一言で十分なこともある。

  • 今じゃない曲は歌わない
  • 過去の音は、いったん保留

一緒に、今を歌う


大事なことを一つ

助けようとしなくていい。

調整しようともしなくていい。

エコー調整は、本人の身体がやる。

周りができるのは、

  • 安全を壊さない
  • 今ここを共有する
  • 一曲歌い終わるのを待つ

それだけ。


そして、自分にも同じ声をかけていい

誰かに向けたこの言葉は、
そのまま自分にも使える。

  • 「今、ここにいるよ」
  • 「今はこの一曲を歌おう」
  • 「外しても、世界は終わらない」

エコーは、
止められないからこそ、
短くできる

そして、
短くなるきっかけは、
たいてい優しい一言だ。

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