選挙事務をやっていると、時間が妙に伸びる。
時計はちゃんと進んでいるはずなのに、体感だけが全然進まない。
最初は単純に「自分が飽きっぽいのかな」と思っていた。
でも少し考えてみると、退屈って、かなり宇宙の仕組みに近い話なのかもしれない。
人はたぶん、未来が過去のコピーだと感じたときに退屈する。
この先に新しい情報がなさそうだ、同じことが続きそうだ、と脳が判断すると、「もうここにいても増えるものがない」と感じてしまう。
それで、眠くなったり、イライラしたり、別のことを考え始めたりする。
つまり退屈は、ただのわがままではなくて、
「ここにはもう新情報がないから、どこかを探せ」
という、脳からの信号なのだと思う。
そう考えると、退屈を嫌うのは人間の欠点というより、むしろ正常な機能なのかもしれない。
何も変わらない場所にずっと満足していたら、探索も発明も物語も始まらない。
人間が面倒くさいのは、宇宙が人間をそういう仕様で作ったから、と言えなくもない。
なので、退屈な選挙事務が苦手なのは、私の忍耐力が足りないせいというより、たぶん宇宙のせいである。
少なくとも、そういうことにしておきたい。

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